トイレのウォーターハンマー現象を直す!
【お風呂や水回りの、ためになる情報特集】
シャワートイレを入れ替え数年が経ちました。用を足して水を流し、水洗用の貯水タンクに水が溜まり終わり、止水弁が閉まると水道管から「バンッ」という衝撃音が聞こえます。日中はそれほど気にならないのですが、夜間など就寝中で静かな時だと、かなり気になる音の大きさです。配管自体も衝撃で振動しているようです。マンションなので近所迷惑も心配です。改善方法の体験談を掲載します。
ウォーターハンマー現象とは?
ウォーターハンマー現象は、水道管内で急激な水の流れの変化によって発生する衝撃波や振動のことを指します。
水道の蛇口を急に閉じたときや、トイレの流水が止まった時などに、水道管から「バンッ」という衝撃音が聞こえたり、振動が伝わってくることがあります。水流が停止し水圧が急激に上昇したときに衝撃波を生み出し、水道管内で音や振動を引き起こします。
ウォーターハンマー現象が発生すると、以下のような問題が生じることがあります。
●ウォーターハンマー現象による騒音
配管内で大きな音が発生することがあります。これはしばしば「バン」という音や連続的な振動音として聞こえます。
●ウォーターハンマー現象による配管の損傷
繰り返し発生するウォーターハンマーは配管や接続部分にストレスを与え、最終的には破損や漏水の原因となることがあります。
●器具の損傷
トイレや洗濯機などの水回り器具もウォーターハンマーの影響を受けることがあり、故障の原因となることがあります。
ウォーターハンマー現象を防止するためには、以下の対策が有効です。
●水撃防止器を取り付ける
ウォーターハンマー現象が生じている原因となる機器の配管付近に水撃防止器を設置することで、圧力変動を吸収し、ウォーターハンマーを防止できます。
●水流量を減少させる
トイレなどの流量調整(止水)バルブを若干締めて水の流れる量を少なし、水圧の変化を少なくすると改善する可能性があります。
実際にウォーターハンマー現象を実際に改善してみた。
流量調整(止水)バルブを締めてみた。
まず、シャワートイレの配管の流量調整(止水)バルブを少し締めて、水流量を減少させてみました。
そうしますと、止水弁が締まった時の「バンッ」という水道管の衝撃音はほとんどしなくなりました。
しかし、水流量を少なくしたので、水を流した後、水洗用の貯水タンクに水が溜まるまでの時間が長くなりました。
うちは2人暮らしで次から次にトイレに入ることはないので、これでも問題なく使用できるのですが、完璧主義のクセで、知り合いの水道屋さんに水撃防止器の取り付けを頼んでみました。
水撃防止器を取り付けてみた。
●水撃防止器 SANEI製 T1670-13
水撃防止器の仕組みは特殊な緩衝体で水圧の急激な変化(水撃)を吸収して緩和させる装置です。 水撃防止器はウォーターハンマー現象を生じさせている機器に近いほど効果が大きくなります。うちの場合はトイレが原因なので、トイレの配管に取り付けます。
●水撃防止器取付位置
壁裏の屋内水道管から流量調整(止水)バルブの所にトイレ用の配管が来ています。この止水バルブと下に伸びる銅管の間に「水撃防止器」を取り付けることになりますので、銅管を一部切断する必要があります。
●銅管切断とろう付け
銅管を水撃防止器を接続する長さに合わせて切断し、はんだで「ろう付け」します。
●水撃防止器の取り付け
切断した銅管に水撃防止器を取り付けします。今回はSANEI製T1670-13です。
●配管に接続する
水撃防止器を取り付けた銅管を元の位置に接続し、しっかりとナットを締めます。
●取り付け作業完了
知り合いの水道屋さんの担当者が来て、約40分で取り付けてもらいました。
前回、流量調整バルブを締めて水流量を減らしましたが、今回は全開に戻します。「水撃防止器」の取り付けにより水流量を全開にしても「バンッ」という衝撃音はしなくなり、ウォーターハンマー現象が完全に解消されました。
料金は下見の際のお見積りでは工賃込みで22,440円ということでしたが、作業にそれほど手間が掛からなかったということで、2,200円も割引してくれました。総額20,240円でした。
ちなみに知り合いの水道屋さんは、札幌市のクリアリンクさんで、弊社の24時間風呂の取り付け作業を、札幌および近郊・旭川や道南地区を担当していただいています。水まわりでお困りの際は、ご相談してみてはいかがでしょうか。
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何と言っても24時間風呂の良さは、家族が入るたびにお湯を入れたり沸かし直したり、お風呂掃除もしなくて良いのが魅力で、お家のお風呂で温泉気分が楽しめることです。
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